中途採用では「即戦力」のある人材を求められるため、これまでに培った経験やスキル、発揮できる能力についてしっかり企業にアピールする必要があります。
また、転職の理由についても聞かれる場合が多いので、事前に聞かれるであろう質問を想定し、的確な回答を準備しておくことで、安心して面接に臨むことができるようになります。
この記事では、中途採用の面接でよく聞かれる質問と、その質問に対する回答のポイントをまとめています。
一般的な面接の流れ
一般的に、書類選考に通過したあとで面接が行なわれるという流れになります。
書類選考から内定までの、大まかな流れは以下のとおりです。
- STEP1書類選考通過
- STEP2一時面接
- STEP3二次面接
- STEP4最終面接
- STEP5内定
企業ごとに違いはありますが、中途採用の場合は面接を3回行わない場合もあるため、短い時間でアピールできるように十分に準備をしておくようにしましょう。
中途採用でよく聞かれる質問20選【回答のポイントも紹介】
中途採用の面接の際に、採用担当者からよく聞かれる質問と回答のポイントを紹介します。
まずは、面接の冒頭でよく聞かれる「自分に関する質問」からチェックしていきましょう。
自己紹介に関する質問
- 自己紹介をお願いします。
- 自己PRをお願いします。
- 自分の長所と短所は何ですか?
質問の回答へのポイント
自己紹介では、「氏名」「職務経歴の概要」「アピールポイント」などを簡潔にまとめ、1分程度で伝えるようにしましょう。
また、自己紹介と似た質問で「自己PR」を求められることがありますが、自己PRでは企業が求める人材であるかどうかを確認する意図があるため、「自分の強みや能力」をしっかりアピールすることが重要です。
具体的な内容を交えながら、分かりやすくまとめるようにしましょう。
転職・退職に関する質問
- 前職の退職理由は?
- 転職回数が多いようですがどうしてですか?
- 失業期間がありますがその理由は何ですか?
質問の回答へのポイント
転職や退職に関する質問をする意図は、「自社でも同じように辞めてしまう可能性があるか」を確認することにあります。
企業側としては、長く働いて欲しいと期待して採用するわけですので、その判断をするためにこのような質問をします。
転職や退職に対する回答をする時は、ネガティブな回答は避けるようにしましょう。
前職への不満を伝えることはマイナスなイメージを与えてしまうため、「今後どのように企業に貢献していくか」という意欲を伝えることを意識しましょう。

志望動機に関する質問
- 当社を志望する動機
- 同業他社でなく当社を選んだ理由は?
- 当社以外に受けている企業はありますか?
- 入社後はどのようなことに挑戦したいですか?
質問の回答へのポイント
志望動機を聞く理由は、「自社への熱意や意欲」がどのくらいあるのか、さらに「自分の強みを企業でどう貢献してくれるのか」を知るためです。
前職でどのような経験があり、そのスキルを活かしてどう企業に貢献していくかを伝えましょう。
また、同業の企業もたくさんある中で、どうして自社を希望したのか質問されることもあります。
他社との違いをしっかり理解したうえで、この企業でないといけない理由を明確にすることで、志望度の高さを具体的にアピールしましょう。
将来に関する質問
- 今後のキャリアプランはありますか?
- 今後身に付けたいスキルはありますか?
- あなたの能力を企業でどう活かせますか?
質問の回答へのポイント
将来に関する質問をすることで、仕事への意欲や戦力になる人材かを判断されます。
たとえば、与えられた仕事をこなすだけの人材よりも、将来の目標をもって意欲的に働ける人材の方が、企業側としては採用したいと考えますよね。
どのような目標があり、今後どのようにして企業に活かしていきたいか具体的に伝えるようにしましょう。
仕事に関する質問
- 当社があなたを採用することによるメリットは?
- 仕事のやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?
- これまでの仕事で最も努力したことは何ですか?
質問の回答へのポイント
これまで経験してきた中で、評価された体験や実績は少なからずあると思います。
そこでの経験を、企業でどう活かすことができるかアピールしていきましょう。
また、これまでの経験を通して学んだことや、感じたことを具体的な内容を交えて伝えていきましょう。
希望条件に関する質問
- どのくらいの年収を希望しますか?
- 将来的に転勤もありえますが大丈夫ですか?
- 残業がありますが大丈夫ですか?
質問の回答へのポイント
年収に関する質問では、希望の金額を聞かれているということではありません。
希望年収を質問することで、自社に合った人材であるかの判断や、自身の評価を知る目的があります。
企業の年収や相場を踏まえたうえで、現実的な年収額を伝えるようにしましょう。
また、転勤や残業に対しては入社後に問題が起きることを考えると、あいまいな回答はしない方がいいでしょう。
逆質問
- 何か質問はありますか?
質問の回答へのポイント
面接の最後に聞かれることが多い質問ですね。
面接を行った中で不明な点があったときは、このタイミングで確認しておくといいでしょう。
また、逆質問は自分をアピールできるチャンスでもありますので、企業への関心の高さをアピールできる質問を考えておくといいですね。
逆質問をするうえで注意したい点は以下のとおりです。
- 企業のホームページを見ればわかる内容を聞く
- 面接で話した内容をもう一度聞く
このような質問をした場合、「企業について調べていない」「話を聞いていない」という印象を与えてしまいますので気を付けましょう。
まとめ
以上で、中途採用の面接でよく聞かれる質問20選と、回答のポイントを紹介していきました。
企業によって質問の内容や採用するときに重視するポイントは違うので、万全に面接対策を行いたい方は、転職エージェントを利用しながら転職活動を始めて行きましょう。
